piece for you トップ特定非営利活動法人 piece for youブログ自然栽培と有機栽培。肥料と堆肥のこと。
自然栽培と有機栽培。肥料と堆肥のこと。
2016年05月10日
今日はみんなで草取りからスタート。
いくら草生栽培とはいえ、作物を覆い隠すほどに草が伸びてしまうと食べられる大きさにならないので、適度に草取り。
みんなに草取りしてもらって間に私は畑を見回りつつ、野菜の観察。
そこから次に何をすべきか考えてます。
写真のは2週間前に定植したピーマンの苗。
葉色が雑草よりも薄い。これは養分が足りていないサイン。同じ畝のナスやトマトも同じ様子。
根が伸びられなくて養分不足になる場合もあるけど、状況からして単純に窒素不足。
「自然栽培(無肥料栽培)」に拘るなら、このまま見守る所だけど、そうは言っても実が出来なければ元も子もない。
まだ根が伸びていない辺りに浅く溝を堀り、そこに鶏糞堆肥を少量まいて埋めていきます。
「自然栽培」で野菜を育てる為には、土の状態が成熟していないと大きくはならない。
葉物や根菜は小さいながら一応は育つけど、果菜類はなかなか上手くいかない。本体が十分に育つ前に命の危機を感じて早すぎる花を咲かせて小さな実を少しだけ実らせて枯れていきます。健気ですね…(´;ω;)ブワッ
トマトの苗を植えたからにはトマトを収穫するという目的があるわけで、土を肥やすという目的なら他の種(マメ科やイネ科)を蒔きます。
作物を育てながら土を健全に豊かにしていくことはもちろん可能。ここで、有機肥料や堆肥の出番ですがそのやり方には私なりのコツがあって、それは「少なめに入れる」こと。
理由は『不足』はすぐに補えるけれど、『過剰』はすぐには戻せないから。
例えていうなら、ブラックコーヒーを甘くするには砂糖を入れればいいけれど、甘いコーヒーをブラックにするのは、不可能ではないけれどかなりムズカシイ…みたいな。
もちろん、入れすぎた肥料を植物に力で取り除く方法もあります。
そういう作物は「クリーニングクロップ」と呼ばれます。トウモロコシとか麦類とかイネ科がそれですね。
有機栽培のテクニックで、肥料を沢山必要とする白菜を植えたら後にトウモロコシを蒔いて残肥を吸収させる。そのトウモロコシの残渣は堆肥として土に戻す。こうすると土の有機物が増えていき、微生物も増えて豊かな土壌になっていくという理屈です。
…長くなる!!ムズカシイ話はこれで終わりにしまして、午後は新しい畑(仮称:松崎畑)へ。
畝間の穴ぼこに住んでるツチガエルに挨拶して作業へ。
写真で見て気づいたけど、もう1匹いましたね。ここはさぞかし人気物件なんだろな(中は割りと広いし、雨でも崩れない安心構造)
4月末に蒔いたソルゴーも無事発芽してました。
細長い葉っぱがソルゴーの芽。
生長すると2m近くなり、バンカープランツとして風や虫から畑を守るバリアになってくれてしかも枯れたら堆肥になってくれる。
打越赤皮栗カボチャ、芳香青皮栗カボチャ、タイガーメロン、キクウリ、バターナッツカボチャ、
新長崎長茄子、白丸ナス、ルイジアナロング、スノーウィ、ゴールデンクイーントマト、ステラミニトマト、いろいろ定植!
ここは元は果樹園だったので、その時の肥料がどれだけ残っててどう影響してくるか、こらから要観察ですね。
5/4に浸水始めた晩生の稲籾(ハッピーヒル)ともち米農林1号を引き上げて、芽だし作業を開始。
網に入れてポリ袋で包み、コタツで2日間保温します。
コシヒカリのほうはこれで上手くいったので、はっぴーさんもこれで。
金曜には蒔けるかな。
星野